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演奏会

将来自分のカフェをオープンできたら「音楽ライブ」をやりたい、
ずっと昔からそう思ってた。
憧れのお店がそうしていたように。自分も音楽が大好きだし。


しかし実際にお店を持ってからは、
なかなかそこには踏み込めなかった。
「音」の問題。大きな音は出せない。
「スペース」の問題。たくさんの人は入れない。
こんな店でもいいよと、来てくださる音楽家の方もいなさそう。
ちょっとあきらめていた。


やりたいことは残さず全部やっておきたい、そう思った6月、
ある日ふと「ライブって自分でできるんじゃないか」と思った。


そんな発想ちょっと頭がおかしいんじゃないかと
自分でも思った。音楽の経験なんてないし。
しかし1週間たっても、1カ月たっても、不思議なことに
今もまだ、頭がおかしいままだ。


どうしてもやりたいのだ。


でも少し心細いな。そうだ、みつかる文庫さんに頼んでみよう。
みつかる文庫さんはもともと
プロのジャズピアニストを目指しておられた方で
今も主婦でありながら、音楽を続けておられる。


そんな方に、小さなキーボードを弾いてくださいとお願いした。
3000円の安いキーボード。
もちろん普段はちゃんとしたピアノを演奏しておられるのに、
鍵盤数が少なくて弾きづらく、音もとてもチープな感じしか出せない。


僕にはホコリをかぶったウクレレがある。
17、8年前に3000円で買った。
二人合わせて6千円だ。いったい何が出来るというのだろう。
それでも人を集めて聴かせようというのだから、
やっぱり、頭がおかしい。


でももう楽しくて仕方がない。


前にもこのブログで書いた、Youtubeでたまたま見つけた、
福岡で歌をうたっておられる「へなちょこ弾語り」さん。
その方の歌に強く影響を受けた。


あんな風に あまり力まずにゆるーく演奏したいなあ。
それなら僕にだって出来るかもしれない。
昭和の歌謡曲やなつかしい洋楽を。
昔の歌ってほんとうにいい歌詞、いいメロディが多い。
みつかるさんに相談したら乗ってくれた。
よし!


曲をあれこれ話しながら選び
それぞれ自宅で 僕は店で(7月暇だった)自主練習して
そして休日、一緒に合わせてみる。楽しい。
合奏ってなんて楽しいのだろう。


学芸会のような とても幼い遊びに
プロの腕のみつかるさんを巻き込み
見に来てくださる 心あたたかい方たちを巻き込み


へなちょこで あっさり うすっぺらな演奏
その演奏自体は
皆さんに感動を届けられるようなものではなさそうだけれど


ただ
心やさしいみつかるさんと 
小さなコーヒー店店主が 伝えたい何か
それが
皆さんのなかに ちゃんと届きますように。


「一生懸命に楽しむ」っていうことを
今回仕事を離れて、感じながらも
この店があることが 自分の店をもてたことが
幸せなことだなあと あらためて思っています。


そして、今しかできないことをやっていこうと
そう思っています。


また明日。



演奏会_e0397404_19304121.jpg



by pretzelhiyoko | 2018-08-25 19:43 | Comments(0)

夕暮れ時のカフェの窓から


by キヨシ
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